カテゴリ:建物( 3 )

自由学園キャンパス

すぐ近くに住んでいるのに、中に入ることが無かったキャンパス。
友人に誘われて、建物関連の公開講座に参加してきました。

羽仁夫妻が大正時代に創設した自由学園は、年々生徒数が増加して目白キャンパスが手狭になり、
その移転先になったのが、この南沢キャンパスです。
緑深い3万坪の敷地には、建築家「遠藤新」が設計した昭和初期の建物が、ゆったりと点在していました。

これは、象徴的な女子部の「食堂棟」。 
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”食べることは生きる中心”という考えのもと、校舎の中心に位置づけています。
目白の「明日館」に通じるものがありますね。
先生とともに生徒が食事を作り、ここで食べるそうです。

これは女子部の「講堂」。 
女学校から始まった学校のためか、女子部の建物は立派な気がしました。
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初等部の建物は昔ながらの風情。 都内唯一の木造校舎だそうです。
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男子部の「体育館」は平屋根に見えますが、切妻屋根だとか。
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体育館の両側にある「校舎」は、建てられた当時、鳥小屋か!と言われたそうです。
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土曜日なので、生徒たちの様子もかいま見ることができました。
学問だけではなく、校舎の手入れや農作業・養豚・食事作り・植林・・・
なんでも自分たちでやっているそうです。生きていく基盤づくりの場でもあるのですね。
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そうそう、予鈴や合図も生徒が鈴をふっていました。
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女子部の「体操館」と、みんなが使う「図書館」です。
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構内は広大な公園のようですが、すべて生徒が手入れしています。
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今回初めて敷地内に入り、こんなに広くて緑深かったのか!と驚きました。
この地は約4500年前の縄文時代の集落跡で、多くの竪穴住居跡や土器が発見されるとか。
歩けるほどの近さなのに、知らないことばかりでした。 
建物も安価な米マツ材や大谷石を使っていますが、どれも風格があり歴史を感じました。

私はクリスチャンではないのですが、共感できる教育の場でした。
今度は、バザーに行ってみたいものです。
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こちらが、重要文化財になっている目白にある「明日館」。
遠藤新フランク・ロイド・ライトとともに設計した建物です。
(以前撮った写真です。)
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最近、みゆきと聖子の化粧品CMにも使われていますね。

初夏に向けて、寄せ植えに使った「ナスタチューム」。
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そのビビットな存在感が、元気をくれる。
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by kero0131 | 2009-05-17 00:09 | 建物

馬頭広重美術館

建築家隈研吾氏が設計した、「那珂川町馬頭広重美術館」に行ってきました。
歌川広重の浮世絵や肉筆画・版画が、たくさん展示してあります。
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淡い竹を通して見る屋根は、細い木製ルーバーでした。
年月を経たからでしょうか、いぶし銀のようにシックな外観になっていました。
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その大屋根や外壁・天井も、すべて地元の八溝杉のルーバーで覆ってあります。
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建物全体が直線的ですが、それがちっともきつくないのです。

床材は、地元で採れる芦野石です。
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そして室内の壁は、これまた地元産の手すき烏山和紙でできていました。
ちょうど天井から光りが射して、うっとりします。 室内の明かりも幻想的でした。
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広重の絵の素材である和紙に、重ね合わせてあるのでしょうか。
そうそう、なんとも暗い展示室ね、と思ったら原画の和紙を変質させないためだとか。
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歌川広重の絵はもちろん素晴らしいのですが、
地元の自然素材に包まれた建物も、日本的でほっとする空間。 ちょっと大人の雰囲気の、素敵な建物でした。 



これも結構好きな、小さな花です。
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名前に反して、意外な強さ?「忘れな草
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よ~く見ると、ブルー一色だけではないのですね。

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GWは終わりました。
3日早朝4時起きしたにもかかわらず、ETC千円均一に巻き込まれた我が車、でした。
読みが浅かった・・・。 (>_<)
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by kero0131 | 2009-05-06 18:23 | 建物

かっこいい生きかた

GWの谷間に、友人と念願の「武相荘」に行ってきました。
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ここは、かの有名な白州次郎・正子夫妻が60年間暮らした家。
今では、ユニクロやカラフルな建て売り住宅などの、都会的な環境に囲まれてしまいましたが、
ここだけはタイムスリップしたようです。
そのうえ、平日だったので人影も少なく、深閑としたひとときでした。
(日によっては、なんとバスツアーもあるそうです。)

白州次郎が、開戦・敗戦そして食糧難を見こして古い農家を購入し、
少しずつ家を直しながら、農業に励んだところです。
武蔵と相模の国境にあることと「無愛想」の文字をかけて、名づけられたとか。
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室内の写真は撮れませんでしたが、古い田の字間取りの随所にモダンさがひかり、
収集した器や調度品などに、正子さんの並はずれたセンスがうかがえました。
次郎さん手作りのテーブルやポストなども有りましたよ。
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吉田茂のブレーンとして戦後の政治を動かし、晩年までポルシェを乗り回していた、ダンディでかっこいい次郎さんと、
感性豊かな目を持つ随筆家の正子さん。
華々しい社会で活躍されながらも、片田舎の質素な民家で暮らすおふたり・・・。
その生きかたはとても魅力的です。
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去年、20年ぶりに京都美山町の職人さんの手で葺き替えられた、茅葺の屋根。
棟のてっぺんは関西や雪国では三角ですが、ここ関東ではかまぼこ形で瓦が乗り、
「寿」の文字は、鋏で切り取って書いたそうのだです。
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敷地内の裏山では「キンラン」が見ごろで、
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竹やぶの大きくなったタケノコや、
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庭の野草の花に、ここが都会なのを忘れてしまいそうです。     「イカリソウ」
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白州次郎の遺言は「葬式無用、戒名不用」の、たった二行だったそうです。  最後まで、かっこいいですね~♪
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   (この日は、コンデジでした。)

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今日は、一日冷たい雨降りでした。
で、もう掃除をしようと思っていた薪ストーブに火を入れました。
もう5月なのに・・・とブツブツ言いながら、けっこう嬉しい寒さなのでした(^-^)

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by kero0131 | 2008-05-10 22:31 | 建物