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小さな美術館 Ⅱ

坂道から見あげると、めざす美術館がまるで要塞のようにそびえ立っているのでした。
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浜松市にある「秋野不矩(あきのふく)美術館」です。

この美術館も藤森照信さん設計の建物。
ぜひいつかは行ってみたいと思っていた、小さな美術館です。
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坂道にある電柱、なんだか懐かしいですね。
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道の擁壁はスギ板で、外壁に突き出た雨樋は半分に割った木でした。(おもしろいでしょ)
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93歳で亡くなられた秋野不矩さんは、インド風景の絵で有名ですね。
私の中で、日本画のイメージがちょっと変わりました。

ちょうど、荘司福さんとの「ふたりのフク展」が開催されてました。
おふたりとも明治生まれ、同じ時期に活躍された女流画家です。
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館内外の壁はワラが目立つ漆喰や土。 床も同じようでした。
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荒々しく削って焼いた杉材がたくましいのです。
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なんとここからは靴を脱いで。 なんだか大きな民家を訪れたようです。
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そう、藤ゴザや大理石の床に座って、ゆっくりと絵の鑑賞ができるのです。
白く明るい漆喰壁に、雄大な絵がとても映えていました。
二階には、あの有名な「オリッサの寺院」が飾ってあります。 90歳のときに描かれたのだそうです。

ドアの細工など、前日行った「ねむの木こども美術館」に通じるものがあり、
地元の天竜杉や土・ワラ・ゴザ・・・自然素材をふんだんに使った心地よい空間でした。
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藤森さん設計の建物は、ちょっと意表をつくような感じがしますが、ここもやはりユニークな美術館でした。
 (・・・って、絵より建物に反応してるジブン。)
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行きは一両編成の天竜浜名湖線、帰りは真っ赤な遠州鉄道に乗りましたよ。
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このほか、二日間で「掛川城」や「花鳥園」にも行ってきました。
元気にすごして、来年もまた小さな旅ができるといいな。
by kero0131 | 2009-10-08 21:02 |
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